写真同じです
淡いベージュ・練色の地に、片側に絣と同じ色の藍味のあるグレー・鉄御納戸色と、紫味のあるピンク・浅蘇芳色の2色の細い縞がグラデーションのように織り込まれ、その反対側には雪輪に重なる桜のお花のくす玉が連なるように織り出された、清楚な雰囲気の中に華やかさのある、素敵な白大島紬のお着物です。
くす玉がある部分の流れるような模様の表現がきれいで、目立ちませんが何色にも染められた絣の細かさと、陰影が感じられるように織られているところは見どころだと思います。
明治の終わり頃から研究され、大正時代に確立されたといわれる締機の技術によって、こういった細かい絣で大きさのある模様が表現できるようになったそうですが、その緻密な絣を柄を合わせながら織るには、やはり相当な技術が必要となるために、近年では技術者の高齢化などで生産数が少なくなっているようです。
フランスの「ゴブラン織」、イランの「ペルシャ絨毯」と並んで、世界三大織物に数えられる大島紬の生産が永続的に続いていってほしいと願うばかりです。
こちらのお着物ですと、友禅の名古屋帯やすくい織や綴れ織などの名古屋帯などを合わせてお召しいただくと良いと思います。
地色も真っ白ではなく、甘さのある淡いベージュでやさしい雰囲気がありますし、明るく綺麗な色使いの可愛らしいくす玉の模様が凝った絣で織り出されていて、とても華やいだ素敵な装いをお楽しみいただける事でしょう。
お友達とのお着物でのお集まりやランチの会、コンサート、展覧会やトークショーなどの講演会、お買い物などにお出かけされるのも良いですね。
軽やかで着心地の良い大島紬ですので、一日中快適にお過ごしいただける事と思います。
ふわっと消え入るように暈しを交えて織り出されたくす玉の模様が本当に美しく目を引く、高級感のある素晴らしいおすすめの一点です。
こちらはハイパーミシンと手縫いの併用のお仕立てとなっています。
しつけ糸は外されていますが、おそらく未着用と思われる、とても良い状態となっております。
地の色は練色「和色大辞典 #ede4cd」
絣の色は鉄御納戸「和色大辞典 #455765」
浅蘇芳(あさすおう)「和色大辞典 #b36b7c」
利休茶「和色大辞典 #a59564」
浅縹(あさはなだ)「和色大辞典 #84b9cb」
をご参照下さい。
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